「絵」がリアルに近づくとき

em_mi2006-12-14

フェルメール




あの、通信講座の
どっちの絵がいいとおもいますか?
ってやつですよ。


インターネットで調べると
17世紀オランダ絵画史上最大の風俗画家ヨハネス・フェルメール

とでてくる。


ヨハネス・フェルメール Jan(Johannes) Vermeer
1632-1675 | オランダ | オランダ絵画黄金期



カメラ・オブスキュラとか
(スクリーンに実物を映し出してなぞるって手法) 
ポワンティエ技法(点綴法・ハイライトをつかう)とか、
構図のためにどうしたこうしたとか、
いろいろ彼についての本もでてて、
x線で油絵の層を調べたとか、
遠近法をつかうたために、キャンバスにクギをうって、
紐を使って下絵を描いたとか…。
(日本の墨壺みたいですねぇ)

難しいことはわかりません。

とにかくより正確に描くことへの追求が大きかった人みたいです。

ただ正確に、より本物に近くリアルに描くだけでなく、
リアルに「作品」が近づいた分、
作者が描きたいと思って加えた「作為」の世界は
それをより美しく、リアルで、インパクトあるものにしてくれます。

そんなとき2次元表現であることの、価値が見えたりする。


まあ構図のこととか難しいことは専門家にまかせておいて、
私が個人的に好きなのは、光の陰影、逆光。

私の前世は、目が見えなかった人だったようですが、
そのせいか、
ふとたまに、目が見えていることのありがたさとか、
この世に光があって良かったなと、思うことがあります。
宗教的なものだけでなく、
日常的な絵を多く描いているのも、そう感じる理由のひとつかも。

フェルメールの作品は
そういう気持ちを思い起こさせてくれる、作品が多いです。

全てを知っているわけではないけど。

彼の幻の盗品。

いつか、でてこないかなぁ。




フェルメールの暗号

フェルメール―大いなる世界は小さき室内に宿る (RIKUYOSHA ART VIEW)

フェルメール―大いなる世界は小さき室内に宿る (RIKUYOSHA ART VIEW)