フランスかぶれ?

em_mi2006-08-30

昔、インクペンで筆記をしていた時代、
当時のヒトは、インクのペンを走らせた後、
紙にしみ込ませることで、
にじんだり、写ったりしないように、
していたんだとか。

それはフランスでは「BUVARD/ビュバー(ビューバー/ビュバール)」というらしい。

海外ではその紙に
会社の広告や、商品の宣伝を印刷したんだって。

当時は誰でも1枚はもってたものだったらしいので、
格好の宣伝になったんだろうね。

いわゆる「ノベルティ

そして、それが今やアンティークに。
けっこうファンが多く、蒐集家(しゅうしゅうか)もいて、
本が発行されたりしてる。
実はその本を1冊、もってるんだけども。
(Expoition de Buvardsという本)

その印刷がまた可愛らしいんだな。
シルクスクリーンで印刷したような
アミ目がみえるような印刷。

カラフルだけど、どぎつくない。




実際に使われていたものを見せてもらったけど
インクの吸い取り紙だから、
画用紙みたいな厚手のもので、
ちょっとけばだったような表面のざらざら感が、
なんともいえない懐かしさを醸し出してる。

ああ、こういう文具、手仕事の雰囲気、
最近味わってないや…。


未使用のものも残っているけど、
個人的には、使われていたもののほうが、
なんとなーく味があって好きだ。

吸い取られたインクとかのにじみや、
うっかりこぼしちゃった、コーヒー染み。
落書きとかが残ってたりして。

昔使われてた痕跡がいっぱいあって、

どんな人が使ってたんだろう。
…とか、想像するのも楽しい。

残念ながら1枚も持ってないけど、
そんな文化があって、
経済を支えつつ、たのしませてくれてたんだなと
思うとちょっと楽しくなります。