月明かりで写真を撮る人。


石川賢治
http://gekkouyoku.com/

こういうヒトがいてね。


そんな話をしながら、

昔、私のうちに、
彼が置いていった写真集。

もう、一緒に開いて見ることはないけど、
返すこともできず、捨てることもできずに、家の片隅にいる。


月の灯りだけでとる。


幻想的で、ちょっと気持ち悪いのかななんて感想を抱いてたけど、
その写真集は、綺麗な色彩でした。



カメラを使ったことがある人なら分かると思うけど、
シャッターを切って、フィルムに感光する時間が長ければ長いほど、
光がフィルムに反映される。

月という、微細な光をひろってとるってことは、
ずっと、そこで光を集めるために、
じっとしていないと、かたちとして撮らえることができない。

どれくらいの間、かれはじっと息を潜めて、
被写体と向き合ったのだろう。



写真ってのは、フィルターを通して形にすると、
思いもよらない形で美化されたり、
キレイに見えたり。

それは事実をゆがめていることなのか、
それとも、より美しくしてみせる「自己表現」なのか。


とにかく、一つのライフワークとして、
何かをとり続けるってすごいなと、思った。


あ、福岡のヒトなんですね。

↓展示予定についてはこちら。
http://gekkouyoku.com/info.html


月光浴

月光浴